日本最古のお寺はどこ?
日本最古のお寺として想起させられるのは、日本における世界遺産第1号でもある法隆寺と考えられる方も多いかもしれません
法隆寺は世界最古の木造建築群を有しており、創建は601年とかなり古い寺院です
しかし、601年創建の法隆寺より古い寺院があります
それが明日香の里に所在する飛鳥寺です
飛鳥寺は587年に時の権力者である蘇我馬子によって建立を発し、596年に完成したとされています
法隆寺は世界遺産第一号としても有名ですし、現在残されている伽藍も、「これぞお寺!」という感じで立派なので、ついつい最古の寺院と思いがちですが、蘇我馬子が創建した飛鳥寺の方が歴史は古いようです
また、四天王寺も「日本最初」と謳っていますが、どうやら建築様式などを見ても飛鳥寺の方が古いようです!
往時の飛鳥寺は大規模だった
現在の飛鳥寺は明日香の里に静かに佇む、古寺といった雰囲気を有しており、明日香散策の目玉となっています
ただ、往時の飛鳥寺は現在よりもかなり大規模だったようで、仏塔を中心に北と東西にそれぞれ金堂、東金堂、西金堂を配置し、大伽藍を有していたとのことです
こんな飛鳥寺でしたが鎌倉時代に火災で大部分を焼失し、現在のお堂は江戸時代に再建したものです
またお寺の正式名称も真言宗の「安居院」と変わりました
四天王寺よりも飛鳥寺の方が古い?
四天王寺の門前には「日本佛法最初」と刻まれた石柱が建っており、593年建立とされていますが、593年が完成した年なのか造営開始の年なのかは定かではありません
「官寺」としての歴史は最古のようですが、建築様式等を見ると飛鳥寺の方が古いというのが通説のようです