宗派ごとに設定されるテーマ別巡拝の有名なものとして日蓮宗本山巡りをご紹介します
T&A Company代表のさいとうさん自身の実家が日蓮宗だったことから、他のテーマ別巡拝と同様、日蓮宗本山巡りにもトライしています

日蓮宗本山巡りとは?

日蓮宗は言わずと知れた日蓮聖人によって開基された宗派ですが、総本山である身延山久遠寺を中心に日蓮聖人の重要な遺跡や宗門史上顕著な沿革のある寺院を霊跡寺院、由緒寺院とし、伝統により大本山、本山と称しています

大本山は誕生寺(千葉)、清澄寺(千葉)、中山法華経寺(千葉)、北山本門寺(静岡)、池上本門寺(東京)、妙顕寺(京都)、本圀寺(京都)とされ、他も含めて57の寺院によって構成されています

どれも日蓮聖人にとってゆかりのある名刹で、巡拝するたびに日蓮聖人の苦難の道と、鎌倉新仏教創設の苦労を垣間見ることができ、大変意義深いテーマ別巡拝ルートとなっています

日蓮宗本山巡り:一覧

日蓮宗HP紹介ページ

巡拝の方法

日蓮宗の門徒出なくてももちろん巡拝することができます

日蓮宗新聞社から案内本が出版されています(冊子版は現在品切れのようなのでkindle版の購入をオススメします)

ここには各本山の歴史や由緒、日蓮聖人との関係が詳細に書かれており、日蓮宗理解、鎌倉新仏教理解の一助となります

日蓮宗寺院巡拝には専用のご朱印帳を用意しよう!

本山巡りもそうですし、他の日蓮宗寺院の巡拝は誰でもできますし、大変巡拝者に対して親切に対応していただける宗派ですので、ご朱印も誰でもいただくことができます

ただ、気をつけなくてはいけないのは、日蓮宗寺院の「ご朱印」は2種類あるということです!
御朱印所に行き「ご朱印くだいさい!」とお申し込みすると、ご朱印と「妙法」と墨書きしてくださり返してくださいます

ただ、日蓮宗のご朱印の醍醐味は「御首題」をいただくことです
ご首題とは日蓮宗の中心的経典である法華経の題目である「南無妙法蓮華経」と墨書きしていただくことです

ただこの「ご首題」をいただくにはルールがあります
ルールというのは、「同じご朱印帳に他の宗派のご朱印が押されていないこと」というものです
したがって、真言宗や浄土宗等の他の宗派のご朱印が書かれたご朱印帳を出しても、ご首題を書いていただくことはできません(懇願すれば書いていただけますが、これは失礼にあたるようです)
ちなみに日蓮宗から分派した日蓮正宗等のご朱印があるご朱印帳でも「他の宗派」とみなされ、ご首題を書いていただくことはできません

なので、日蓮宗寺院を巡り、ご首題をいただきたい方は日蓮宗専用のご朱印帳を用意する必要があります
わたしは本山巡り専用のご朱印帳は用意していませんが、日蓮宗専用のご朱印帳を用意して本山巡りもしています

所在地は全国津々浦々

日蓮聖人の歴史を紐解けばわかる通り、千葉県に生まれた日蓮聖人は鎌倉や京都で修行・布教をするものの、佐渡に配流されるなど苦難な人生を送りました

したがって、日蓮聖人と由緒のある寺院は全国津々浦々、特に山梨、千葉、東京、神奈川、静岡、京都、新潟と広範囲に及んでいます
本山巡りを完結するにはそれなりの覚悟が必要です

日蓮宗本山巡り:一覧

なかなかご朱印をいただけない寺院も…

本山巡りは他のテーマ別巡拝としてご紹介している神仏霊場巡拝の道や、全国一宮めぐりのように組織立って整備されたテーマではありません

日蓮宗の由緒ある本山といっても、ご住職お一人で切り盛りされている寺院もあり、基本檀家さんや行事が優先されます
したがって、訪問してもご朱印を書いていただけるご住職や僧侶がいないケースも多々あり、困惑してしまうケースがありますので、覚悟しておいていただければと思います

さいとうさん

日蓮宗は巡拝者をとても丁重に扱っていただける宗派ですので、ご朱印も気軽にお願いすることができます
本山巡りをすることで日蓮聖人の人生や、日蓮宗、鎌倉新仏教の歴史も学ぶことができ、大変意義深い巡拝をすることができます!