日本の寺院といえば誰でも最初に思いつくのが比叡山延暦寺ではないでしょうか?

私自身、延暦寺への参拝により第3次ご朱印ブーム(笑)が始まったということもあり、思い出の寺院でもありますので、ご紹介させていただきます

比叡山延暦寺

延暦寺は天台宗の開祖、最澄が開いた天台宗の総本山です

「延暦寺」という一つの建物があるわけではなく、比叡山1,700万㎡の広大な山中に点在する約150の建物を総称して「延暦寺」と呼びます

延暦寺の創建

延暦寺は788年(延暦7年)に最澄が一乗止観院という小さな寺院を創建したことに端を発します
一乗止観院では当初、比叡山寺という寺号を用いていましたが、最澄没後の823年(弘仁14年)に最澄の最大の庇護者であった桓武天皇の年号にちなみ延暦寺の寺号を賜ったとされています

その後、延暦寺は弟子たちによって規模を拡大し、日本最大の寺院として最盛期には3,000もの寺院が立ち並んだと言われています

1571年(元亀2年)に織田信長による焼き討ちにあい、建物は全焼しましたが豊臣秀吉や徳川幕府の庇護により復興し、現在に至っています

根本中堂

延暦寺の総本堂である根本中堂には、内陣に本尊が祀られており、その前に3つの灯籠が置かれています
これを比叡山の象徴とされる「不滅の法灯」と呼んでいます

不滅の法灯は最澄が一乗止観院を創建した時に灯したあかりで、以来現在まで灯され続けています

比叡山延暦寺ご朱印

延暦寺に学んだ各宗派の宗祖

延暦寺は各宗派の宗祖たちが学んだことでも知られています

主な各宗派宗祖

日蓮(日蓮宗宗祖)
12歳で清澄寺に入り天台宗を学んだのち、鎌倉や比叡山で修行
比叡山では横川で研鑽し、『法華経』こそが至高の教えと確信

道元(曹洞宗宗祖)
13歳で比叡山に入り、18歳まで横川で修行
下山後は宋に渡って曹洞禅を学び、坐禅中に悟りを開く
帰国後、日本における曹洞宗の宗祖となった

栄西(臨済宗宗祖)
19歳で比叡山に入り、天台宗の教えと密教を学ぶ
その後、2度にわたり宋に渡り、日本における禅の普及に貢献した

法然(浄土宗宗祖)
15歳で比叡山に入山し、念仏を唱えることを第一とする立場を確立し、浄土宗を開いた

親鸞(浄土真宗宗祖)
9歳のとき天台宗の僧侶となり、20年修行に打ち込む
その後、比叡山から下りると法然の弟子となり、念仏の教えを発展させ、浄土真宗の開祖となる